
指輪、ネックレス、ピアス、etc。様々なジュエリーで宝石が使われていますが、その多くがタイの宝石であることを皆さんはご存知でしょうか?
タイは世界有数の宝石原産地として知られており、質の良い宝石を求めて、世界中のバイヤーが買い付けに来るのです。
●宝石はタイの主要産業である
タイは世界有数の宝石の原産地です。世界中から宝石が集まる場所でもあり、宝石はタイの産業を支えています。
その経済効果は数百億バーツにも及んでいるのです。
それだけの経済効果を生み出しているのは、数百万人いると言われている職人たち。
彼らは、宝石の輝きと美しさを損なわない世界レベルの技術を持っています。
その技術は、古代から現在に至るまで伝統技術のように引き継がれているのです。
●サファイアやルビーの生産地として有名
タイが生産地の宝石に、サファイアがあります。カンチャナブリ、ウボンラチャタニ、シーサケートなどで発見されました。
他には、ルビーの生産地としても有名です。ルビーは、ボーライ、フォーラム、ナムユエン、カオサミンなどで発見されました。
このような背景があることから、宝石はタイ人にとって身近な存在なのです。
そのため、自然と職人が増えるようになり、必然的に職人の腕が磨かれるようになりました。
●宝石の買い付けをするために世界中からバイヤーが集まる
ここまで説明してきたように、タイは宝石に関して優れた国です。
そんなタイには、国内で発掘された宝石意外にも、世界中の原石が集まってきます。その原石は、質の良いものばかりです。
そんな宝石を求めて、世界中のバイヤーが買い付け目的でタイに集まってきます。
その買い付け方法は、少し特殊です。どのように買付されるのか見ていきましょう。
・【特徴】バイヤーがブースを設ける
買い付けするときは、バイヤーが業者の店舗やブースに足を運ぶのが通常です。
これは、宝石に限らず、様々な業界のバイヤーに共通することと思います。しかし、宝石の買い付けはその逆なのです。
バイヤーが簡易的なブースを設けて、そこに業者が宝石を売りに来ます。
集まってくる宝石は、サファイア、ルビー、パライバトルマリン、タンザナイトなど様々です。
・電卓で交渉
タイには宝石業者が多数あるため、業者がひっきりなしに宝石を売りに来ます。
バイヤーが気になった宝石があったら、電卓で交渉。言葉の壁などもあるため、基本的にあまり会話は交わしません。
ちなみに、会話を交わす際は、タイ語ではなく英語が多いです。お互い、値段2納得ができたら交渉成立ということになります。
●まとめ
今回記したように、タイは宝石の宝庫です。私たちが普段目にしている宝石も、タイで買い付けされたものかもしれません。
宝石をお持ちの方は、どこの原産地か調べてみましょう。タイの原産地だったら、より一層愛着が湧くかもしれません。