
素敵な異性がいると、ついつい目が行ってしまうのが左手の薬指。
左手の薬指に指輪があるかないかで、その人が既婚者かそうでないかがわかる判断材料のひとつとなっているかと思います。
でもこれって世界共通なんでしょうか?
今回はタイの結婚指輪と婚約指輪に関する習慣をお話します。
1.所得によって様々!タイの婚約指輪に関する習慣
日本では、婚約指輪は男性が女性へプロポーズする際にプロポーズの言葉と一緒に渡すものというイメージが強いと思います。
タイでも日本と同じようにプロポーズの際に婚約指輪を渡す風習がありますが、これはバンコクなどの都会で会社勤めをされていて、所得が安定している人やなど中級以上の家庭の方だけのようです。
婚約指輪は「婚約式」(結納式)で結納金と共に公開される結納品のひとつにもなります。
一方地方へ目を向けると、農業で生計を立てる方が多く、所得も月に30,000円前後という貧しい家庭も多くあります。
そのような方々は婚約指輪はなく、結婚指輪だけ用意する方も多いようです。
そして「婚約式」の際も、貧しい家庭の場合は食事会のみ、結納金のみなどという場合も多いようです。
2.指輪をしている人が既婚者とは限らない?タイの結婚指輪に関する習慣
タイで結婚指輪をつける指は左手の薬指で、これは日本のみならず世界中の共通認識のようです。
結婚指輪は、結婚式の際に指輪交換の儀式で使用され、その日から肌身離さずつけているのが一般的です。
しかし、タイでは結婚をしていても左手の薬指に指輪をはめていない方はたくさんいます。
その理由は日本でも同じだとは思いますが、「仕事の関係で着けられない」「失くさないように大切に保管している」「ただなんとなく…」など様々です。
また、左手の薬指にはめている指輪が結婚指輪でない場合も多くあります。
タイでは男性でも結婚指輪以外の指輪を日常的にはめている方がいて、それは特に年配の方に多く見られます。
宗教的な意味のあるものや、大学の卒業祝い、単なるファッションなど理由は様々。結婚している方やパートナーがいる方はそのような指輪を左手の薬指にはめる事もよくあるようです。
女性の場合は結婚指輪でない場合、ファッションリングはもちろんありますが、婚約指輪や彼からプレゼントしてもらった指輪をはめている場合が圧倒的に多いです。
また、結婚していなくても恋人がいる証として左手の薬指に指輪をはめている人も多く、はずすと恋人と別れてしまうという迷信を信じて頑にはずさない方もいる程です。
今回はタイの結婚指輪に関する習慣についてお話しました。
婚約指輪も結婚指輪も人それぞれですし、所得によっても在り方が異なるということがわかりました。
また、左手の薬指にはめている指輪が必ずしも結婚指輪であり、既婚者であるという訳ではないようですが、パートナーがいる証であることはわかりますね。